画面を誰が作るか
ヘッドレスCMSはコンテンツをAPIで渡すところまでを受け持ち、表示側は自分たちで実装する。画面込みのCMSはテーマで見た目まで持ち、ノーコードは編集画面の上で画面そのものを組む。実装の体制がないのにヘッドレスを選ぶと、CMSの費用より表示側の制作費のほうが大きくなる。この一点で候補は三つの群に割れる。

価格・開発との接続・統制まで20項目を、10製品すべてに同じ条件で当てた。 値はひとつ残らず出典URLと確認日を持ち、確認が取れなかったものは埋めずに—のまま残している。順位は付けない。導入社数やシェアを横並びで比べられる一次情報が どの製品からも公開されていないため、順位を作ると出典のない数字を書くことになる。
比較表のどの行を先に見るか。四つの問いで候補は絞れる。
ヘッドレスCMSはコンテンツをAPIで渡すところまでを受け持ち、表示側は自分たちで実装する。画面込みのCMSはテーマで見た目まで持ち、ノーコードは編集画面の上で画面そのものを組む。実装の体制がないのにヘッドレスを選ぶと、CMSの費用より表示側の制作費のほうが大きくなる。この一点で候補は三つの群に割れる。

上限を超えたときの挙動は製品で違う。microCMSのHobbyは転送量を超えるとAPIが止まる。Kurocoは固定の月額を置かず、使った分だけを積む。Strapi CloudとContentfulは超過分を課金する。止まる方式は請求が読めるが公開が止まり、増える方式は公開が続くが請求が読めない。どちらが困るかは事業の側で決まる。
SSO・IP制限・監査ログは、ほとんどの製品で最安プランには入っていない。microCMSはIP制限がBusiness以上、SSOと監査ログはEnterprise。StrapiはSSOがGrowthのアドオン、監査ログはEnterprise。調達の要件にこれらが入っているなら、比較すべきは最安プランの価格ではなく、要件を満たすプランの価格になる。
WordPressとStrapiのCommunity Editionはライセンス費用がかからないが、サーバーの構築と運用、脆弱性への追従が自分たちに残る。SaaS型はその工数を提供元が持つ代わりに月額が発生する。無償と有償の差額が、保守にかけられる人月を上回るかどうかで判断が変わる。
縦が評価軸、横が製品。値の右肩の数字は参考文献の番号で、押すとその出典まで飛ぶ。—は公開情報で確認できなかったことを示し、推測では埋めていない。 横の並びは読み進めやすさで決めた編集上の順序であり、順位ではない。
| 評価軸 | Contentful | microCMS | WordPress | supacms運営元の製品 | Kuroco | Strapi | STUDIO | Movable Type | Sanity | Wix |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 提供のかたち§ supacms は運営元の製品 | ||||||||||
| 提供形態 | SaaS18 | SaaS9 | OSS6 | SaaS14 | SaaS7 | ハイブリッド12 | SaaS13 | ハイブリッド19 | SaaS23 | SaaS25 |
| タイプ | ヘッドレス18 | ヘッドレス9 | 画面込み6 | ヘッドレス14 | ヘッドレス7 | ヘッドレス12 | ノーコード13 | 画面込み19 | ヘッドレス21 | ノーコード25 |
| 開発元 | 海外18 | 国内9 | 海外6 | 国内15 | 国内7 | 海外12 | 国内13 | 国内19 | 海外23 | 海外25 |
| 日本語対応 | — | あり9 | あり6 | あり14 | あり7 | — | あり13 | あり19 | — | あり16 |
| 費用§ supacms は運営元の製品 | ||||||||||
| 無料枠 | あり18 | あり10 | あり6 | あり14 | あり8 | あり12 | あり13 | あり24 | あり23 | あり25 |
| 最低月額 | $30018 | 4,900円10 | 0円6 | 3,980円14 | — | $3511 | 590円13 | 13,750円24 | $1523 | — |
| 従量課金 | あり18 | あり10 | なし6 | あり14 | あり8 | あり11 | — | — | あり23 | — |
| 開発との接続§ supacms は運営元の製品 | ||||||||||
| API | REST / GraphQL17 | REST3 | REST6 | REST14 | REST7 | REST / GraphQL12 | — | REST19 | REST / GraphQL22 | REST1 |
| 公式SDK | JavaScript / .NET / Java / Android / iOS17 | JavaScript5 | — | — | — | — | — | — | JavaScript / PHP22 | JavaScript1 |
| MCP | — | あり4 | — | あり14 | — | — | — | — | あり20 | あり2 |
| 編集・運用§ supacms は運営元の製品 | ||||||||||
| 下書きプレビュー | あり17 | あり3 | — | あり14 | — | — | — | — | — | — |
| 予約公開 | あり18 | あり10 | あり6 | あり14 | — | — | — | — | — | — |
| 権限・承認 | あり18 | あり10 | あり6 | あり14 | — | あり12 | あり13 | あり24 | — | — |
| 多言語 | あり18 | — | — | — | — | あり12 | — | — | あり23 | — |
| 画像・CDN | あり17 | あり9 | — | あり14 | — | — | — | — | あり21 | — |
| 統制・セキュリティ§ supacms は運営元の製品 | ||||||||||
| SSO | — | あり10 | — | — | — | あり12 | — | — | あり23 | — |
| IP制限 | — | あり10 | — | — | — | — | — | — | — | — |
| 監査ログ | — | あり10 | — | — | — | あり12 | — | — | あり23 | — |
| 第三者認証 | — | — | — | — | — | — | — | — | — | — |
| 移行§ supacms は運営元の製品 | ||||||||||
| WP移行 | — | — | — | — | — | — | — | — | — | — |
セルに触れるか、右肩の番号を選ぶと、その値の出典と確認日がここに出る。値の右肩の番号を押すと、その値の出典と確認日に移動する。
順位ではなく条件ごとの候補。選んだ理由は、すべて比較表のどの行から来たのかを添えた。 サービス終了が告知されている製品はここに挙げない。

月額を数千円に収めたい。まず1サイトを公開したい。
年払いで月590円(税抜)。画面の制作から公開まで一つの契約で終わる。ただし配信APIはBusiness以上なので、他の画面へコンテンツを渡す予定があるなら対象外になる。
最低月額タイプAPI
月3,980円(税抜)で本番運用に入れる。ただしSSO・IP制限・監査ログ・第三者認証はいずれも公開情報で確認できず、調達でこれらを問われる組織では止まる。
最低月額SSO監査ログ第三者認証
Hobby(0円)で作り始め、同じ管理画面のままTeam(月4,900円〜・税抜)へ上げられる。データ転送20GB/月を超えるとAPIが止まるので、無料のまま本番に置くのは勧めない。
無料枠最低月額従量課金
SSO・IP制限・監査ログ・承認フローを調達要件に書いている。
SAMLはEnterprise、Full audit trail と History API も Enterprise。無料枠の段階で20席まで使えるので、統制を要件にする規模でも席数で先に詰まらない。
SSO監査ログ無料枠
管理画面とAPIの両方にIP制限(Business以上)、SSOと監査ログ(Enterprise)。国内製品で統制機能の提供プランまで公開しているのはここだけだった。
IP制限SSO監査ログ
SSO(Growthはアドオン、Enterpriseは標準)、監査ログとReview WorkflowsはEnterprise。データを自社のインフラから出せない要件があるなら、セルフホストできるのはこの中ではStrapiとWordPressだけ。
SSO監査ログ権限・承認提供形態
表示側は自分たちで作る。APIの形と手数を見たい。
RESTとGraphQLの両方、下書き用のContent Preview API、画像変換のImages APIが揃う。最安の有料プランが月$300なので、小さなサイトには重い。
API下書きプレビュー画像・CDN最低月額
MITライセンスで無償、RESTとGraphQLの両方を持ち、管理画面ごとコードで拡張できる。代わりにサーバーの構築と運用が自分に残る。
無料枠API提供形態
MCPでAIエージェントから直接操作できる。配信はRESTのみでGraphQLは確認できず、公式SDKの言語一覧も公開情報では確認できなかった。
MCPAPI公式SDK
まず費用をかけずに動かしたい。
ライセンス費用がかからず商用利用もできる。費用はサーバー代と、脆弱性対応・バージョン追従の工数として別に発生する。
無料枠最低月額提供形態
Hobbyは0円。メンバー3名・API5個・データ転送20GB/月で、超えるとAPIが停止する。止まる方式なので請求が膨らむことはない。
無料枠従量課金
Freeは10ユーザー・2ロケール・API 100,000回/月・CDN 50GB/月。多言語を無料枠の段階から試せるのはこの中ではContentfulだけ。
無料枠多言語
同じ書き方で全製品に付けた。運営元の製品にも、他と同じ粒度で向いていない条件を書いている。
海外のヘッドレスCMS。RESTとGraphQLの両方を持ち、ロケール単位の多言語管理を製品の機能として持つ。
図3 版下
Contentful の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
国内のヘッドレスCMS。無料のHobbyプランから始められ、統制機能はプランを上げると開く。
図4 版下
microCMS の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
自分のサーバーに置いて使うオープンソースのCMS。画面まで含めて一式を持ち、プラグインで足りない機能を埋める。
図5 版下
WordPress の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
国内のヘッドレスCMS。CLIとMCPでの操作を前面に出し、AIエージェントからの編集を想定している。
図6 版下
supacms の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
国内のヘッドレスCMS。固定の月額プランを置かず、使った分だけの従量課金で組まれている。
図7 版下
Kuroco の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
MITライセンスのオープンソースCMS。自前で建てれば無償で、クラウド版と有償エディションも用意されている。
図8 版下
Strapi の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
画面をブラウザ上で組み上げるノーコードのサイト制作サービス。CMSと配信APIは上位プランで開く。
図9 版下
STUDIO の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
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向かない
国内で長く使われている買い切りライセンスのCMS。静的書き出しを前提にしつつ、Data APIでヘッドレスとしても使える。
図10 版下
Movable Type の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
向く
向かない
海外のヘッドレスCMS。GROQという独自のクエリ言語を持ち、無料枠から20席まで使える。
図11 版下
Sanity の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
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画面をドラッグ操作で組むノーコードのサイト制作サービス。別系統の Wix Headless で、同じコンテンツをAPIから配信することもできる。
図12 版下
Wix の管理画面。コンテンツの一覧か編集画面
公式のスクリーンショット WebP 1600×1000 出典URLと取得日を添える
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分類は編集部が決めたものではなく、比較表のどの行をどう絞ったかで決まる。条件は各ページの冒頭に書いた。
本サイトは supacms を提供する supa株式会社 が運営しています。比較対象に自社製品を含みます。 supacms は他の製品と同じ評価軸・同じ粒度で記載し、確認できなかった項目は他社と同じく—のまま残している。詳しくは運営者情報に書いた。
調査・編集 supa株式会社